命の恩書
2018年8月19日の21時から2時間ちょっと、昨年夏に公開された映画『君の膵臓をたべたい』が地上波で放送されました。
少し前に見終わったところです。主題歌の「himawari」がカットされたことについて、どーしても書きたいっ(;'∀')笑
小説『君の膵臓をたべたい』
小説『君の膵臓をたべたい』は、住野よるさん原作です。私にとって、生きている間は手放すことのない1冊です。
主人公の桜良(さくら)ではないけど、私は2015年の春に突然、余命を考えてしまうような、10万人に1人と言われる病気の宣告を受けました。
大きな手術から2か月後、「死ぬかもしれない覚悟」と共に、いつもの仕事へ向かう6月の朝、いつも立ち寄る新宿駅中の本屋さんで、発売直後の「新人作家、住野よる『君の膵臓をたべたい』」に出会いました。
のちに『キミスイ』と呼ばれるようになる名作に!
新人作家さんの本なのだけど、表紙とタイトルに惹かれて手に取り、数ページ読んですぐにレジに向かいました。今となっては、貴重なデビュー作初版です。
自分がその時に置かれていた状況が同じなのと、「仲良しくん」の凜とした賢さ優しさを彷彿とさせる人と仲良しだったこと、その人との間で共通言語になっている本「星の王子さま」が、最後に登場するという展開。
超個人的に共通性を見出しすぎ、重ね合わせすぎですが笑、当時の私に生きる力をくれる小説でした。命の恩書です。
それに何よりも、住野さんの文体がみずみずしくて柔らかくて、今まで出会ったことのない表現の新鮮さも響き、宝物の一冊となりました。必然の出会いでもあり、その出会いは命にとって小さな奇跡でした。何度も何度も繰り返し読みました。
映画『君の膵臓をたべたい』
そこから2年が経ち、2017年の夏に映画公開、しかも主題歌は大好きなミスチル!うわ~、住野さん、こんなに大きく育ったのですね~♡もうほんといい小説ですものね~♡おかげで私も奇跡が続いてます~☆彡とかとか、住野さんと知り合いではないのですが、勝手に感無量、勝手に喜び合っていました。
映画館で観た映画は、「原作にはない部分って、要る?(小栗旬さんが演じた数年後の役など)」「仲良しくんの話すトーンや顔の角度がイメージと違う違う~」「住野よるさんの小説の良さが激減している~」と、一観客は勝手なことを思いつつも、ハンカチ片手に泣きながら観ました。
泣きながら観て、そして、エンドロールで、流れるミスチルの『himawari』。その瞬間、号泣。ごーきゅーーーーっ。「映画の2時間を、この1曲だけで表現してる。」桜井さんが表現する『himawari』は、映画本編を超えちゃっていました。
桜良(さくら)の命は、桜井さんがひまわりとして、繋いでくれていました。映画の最後のこの曲で、桜良のかけがえのない生が色鮮やかに完成していました。
ミスチルの『himawari』
なのに、昨夜の地上派。えっ! はて?『himawari』は? カット? ブツッ! 終わっちゃった? ん?(脳みそバグり中...)
ツイッターで「俺の2時間返せ」ってつぶやいてた方や、ほぼそれ的な方がかなりいらっしゃって、私はつぶやく勇気はなかったけど、心の中でその人達のツイートに、「♡いいね」を百万回は押したもんね。住野よるさんご本人も「himawari聴きたかった。。。」ってツイートされていました。
優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる とか、
「全部嘘だよ」そう言って笑う君をまだ期待してるから とか、
想い出の角砂糖を涙が溶かしちゃわぬように とか、
何故だろう怖いもの見たさで愛に彷徨う僕もいる 君のいない世界ってどんな色をしてたろう? とか、
違う誰かの肌触り 格好つけたりはにかんだり そんな僕が果たしているんだろうか とか、
(引用:Mr.Children「himawari」作詞 Kazutoshi Sakurai)
仲良しくん本人ではないのに、こんな言葉を紡げる桜井さんって!!!私は、いつ聴いても半泣きになってしまします。はぁーーーぁ、それらの言葉があって初めて、「桜良、良かったね~」って、桜良が怖がりながらも前向きに生きた日々、幸せだった記憶を輝かせ続けられたのにな。
でもね、桜良、だいじょうぶ。多くの人が、テレビでブツって終わったのと同時に、youtubeでミスチルの『himawari』を流してたから。「聴いてる」ってツイート多かったよ。私ももちろん。
桜良(さくら)の命は、ちゃんと次の季節へと、ひまわりへと、そしてその先へと続いて咲いてるからね。
住野よるさんの原作がオススメです
昨夏2017年5月、ミスチル25thサンクスギビングライブの東京ドームで、桜井さんが、この曲『himawari』を歌われる前に、「激しいけど穏やかで、まっすぐだけどねじ曲がってて、美しいけど醜くもあって...」と話された言葉が、スムーズに理解出来なさそうなこの言葉が、すごく心に残っています。そして、想像し得なかった激しい曲調!
「暗がりで咲いているひまわり」だからこそ、魅了されてやまないのでした。
そしてそして、やっぱり原作の小説、住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』が何よりも、おススメです。小説をぜひ☆彡
住野よるさん
桜井さん
ミスチルの皆さん
出会えた奇跡と、周りの人達がくれた小さな優しさが重なって、今があります。ただただ、ただただ、お陰様で有難うございます。
★突然「10万人に1人の病」を宣告をされた日の記録です ↓↓
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たった1個の命が繋がるだけでも、こぉーんなにも有難い奇跡なのに、今の世界は命が軽く扱われ、茶番に大袈裟につき合って、ほんと、どうなってしまったんだろう..。