姫様
姫様
わたくしが
わたくしが
わたくしが。
わたくしがのぞめばかなうのだから
わたくしが生まれ出たところはやんごとなきところなのだから
わたくしは姫として、私自身のことよりも、国民のしあわせを望みます。
だったなら。もしも、ご決心やご覚悟があったら。
なぜゆえに、祖国を離れては、その血は、御心が引き裂かれると思われなかったのだろう、
とか。もし、そのお生まれの重みをご存じなら、とか。
日本列島が地震に見舞われることがあれば、ともに揺れ、
日本列島に台風が来るのならば、ともに吹かれ、
日本列島に洪水が起きた日々には、ともに涙し、
国民の傷みを我がことのように常にご心配くださってきた歴史、
を想いました。
庶民(わたし)
裸で何も持たずに産まれて来たのに、すでに裸ではない。
文字も書けるし、本も読めるし、編み物も覚えた。キッチンとベッドのある部屋に暮らせて、お米もお布団もある。
こんなに幸せで、こんなに恵まれているのは、それは両親や家族に限らず、まわりの知っている人々、知らない人々、日本という国、自然の力のお蔭です。
そう。
何が言いたいかというと、日本人庶民のただのただの女子ですが、十分に幸せで、十分に恵まれていて、十二分に周りから恩恵をいただいている。
姫様。おとといの会見から、垣間見られる強いお気持ちは、なんかやりきれなかったな。
本当なら、幸せとデレデレとぽっと頬染まる空気で覆われて良いおめでたい会場のはずなのに、そこには岩のように固い空気だけが残っていた。
姫様。日本に、国民の懐に戻ってきてくださいますように。
◎「あさきゆめみし」も「日出処の天子」も全巻持っていたのに、手放さなきゃよかった。とか、好きだった漫画でさえ、後悔先に立たず。なのにな。ましてや。