チェシャとの想い出
チェシャは、おてんばなコで、いつも高いところ高いところに登りたがり、
隙あらば、ベランダの細い手すりの上を伝って、お隣りに侵入し、
お隣さんのワンちゃんと闘ってくるようなコでした。(;'∀')アセ
17歳のチェシャが食事を取らなくなって、歩くこともままならなくなった真冬のある日。
命がもう長くないように感じていた頃ですが、
窓をあけたら、ヨロヨロと、自分の寝床から窓際まで歩いてき、
空を見上げていました。
賢かったチェシャが、チェシャにとってのご先祖様方に、
「もうすぐ帰ります。お迎えに来てください。」
と、言っているのだとわかり、本当にそういう世界があるのだと感じました。
数日後、チェシャが息を引き取る数時間前。2月の深夜。
もう何日も、食事もとらず水分もほぼとらなくなっていて、
軽く軽くなっていて、
本当に歩くこともままならないくらいやせ細っていたのに、
80cmくらいの高さの寝床から降り、用を済ませに行ったのでした。
私にとって、チェシャのその姿勢は、見事な最期に思えました。
最後まで一人で凛として立とうとする精神が美しかった。
たりるんがこんなことを想って、センチメンタルになっていても、
猫や動物は生まれ変わりが早いというから、
チェシャは、すでに違う姿になって、誰かのお家で可愛がられていて、
今夜も、テーブルのマグロのお刺身をあっという間に取ったりしてるんだろう。
命は永遠なんだと思う。
今日生きていると感じる奇跡は、「情報と物質」が一緒に存在しているから。
死んだら、「情報だけ」になるけれど、
「情報」だから姿が見えないだけで、次元が違うだけで、
本当はね、みんなみんな永遠に生きているんだと思う。
心の中に永遠に愛しい「記憶」が在るもの。
生まれて来られてよかったな。
どんな時代であっても、
怖くても悲しくてもイヤなことがあっても、
そんな中でも、愛しい「命」同士が出会えるだけでも、
美しい奇跡の体験だもの。
だから。明日からもまた。
ひとつひとつ過去の記憶も未来への指針も大切に、
丁寧に今を生きていきます☆彡